レンズ業界をリード！タムロンの会社概要・事業内容・採用情報
2021年10月06日（公開日：2021年9月30日）
埼玉県さいたま市に本社をおく精密機器製造業タムロン。
一眼レフカメラ用交換レンズを主力にデジタルカメラ、携帯電話用レンズなどのOEM生産も手掛け、産業用レンズの製造もさかん。
埼玉県からレンズの魅力と感動を世界に発信するタムロンについて紹介します。
タムロンってどんな会社？
会社概要や強みを紹介します。
会社概要
１９５０年泰成光学機器製作所として創業以来、レンズの可能性への挑戦を続けるタムロン株式会社。
タムロングループは東証一部上場、光学のスペシャリストとして交換用レンズの国内シェア3位、カメラレンズ分野の世界シェア約4割を占める業界のリーディングカンパニーとして注目されています。
事業内容
主な製品として一眼レフカメラ用、ミラーレスカメラ用の交換レンズを取り扱っています。
産業用の製造・販売では、監視カメラレンズ・カメラの製造や、マシンビジョン用レンズを販売するほか、ビデオカメラ用、デジタルカメラ用、ドローン用、監視カメラ用、車載用のレンズならびに光学用デバイス部品なども手掛けています。
国内で光学技術の研究開発を行い多数の製品を創出するだけでなく、アメリカやフランス、ドイツをはじめとする世界７カ国に拠点を設け、グローバルに事業を展開。
近年では、車載用カメラ向け製品の開発やドローン市場への参入など新規事業の拡大に力を入れています。
会社の特徴
タムロンの会社の特徴は、なんといっても社員の向上心と自律性。
職能資格制度や早期抜擢を採用し、成果やスキルが評価につながる「業績評価システム」を基本方針としています。
それぞれの社員が高い目標を掲げ、チャンスを掴み取る積極的な姿勢をもっています。
スキルアップを目指す社員をバックアップする体制と企業風土があり、企業全体のチャレンジ精神が発展の推進力となっています。
強み
自社ブランドでカメラレンズやレンズ用部品の製造・販売を手掛け、業界初・世界初の画期的な製品開発を行っています。
研究開発から企画、設計、生産、販売、サポートまで一貫した事業体制で、グローバルに展開できる世界でも数少ない総合光学メーカー。
グローバルに活躍する技術者が多く在籍し、ズームレンズの開発力と技術力はタムロンの強みのひとつ。
企業情報
| 商号 | 株式会社タムロン ※社名『タムロン』の由来は、光学設計の第一人者であり同社の光学技術の基礎を築いた田村右兵衛の姓からです。 |
|---|---|
| 創業 | 1950年11月1日 |
| 設立 | 1952年10月27日 |
| 本社 | 埼玉県さいたま市見沼区蓮沼1385番地 |
| Tel | 048-684-9111 |
| Fax | 048-683-8289 |
| 従業員数 | 〈単体〉1,052名 〈連結〉4,070名 (2020年12月末) |
| 平均勤続年数 | 16.4年(2020年12月時点) |
| 平均年齢 | 42.23歳(2020年12月時点) |
| 拠点 | 国内を拠点にもつタムロングループ、国内企業多数。 アメリカ、ドイツをはじめとするグローバル営業拠点を多数もち、海外工場は中国、ベトナムにあります。 |
| 業種 | 総合光学メーカー（光学機器・レンズ・精密機器・金型製造） |
| 公式URL | https://www.tamron.co.jp/ |
| 公式Twitter | |
| 公式Instagram |
世界のカメラファンを魅了する！タムロン製品の特徴
プロのカメラマンからカメラファンを魅了し続けるタムロンレンズのほか、車載カメラ用、ドローン用、医療用レンズ等さまざまな分野で革新を提供するタムロン。
タムロンレンズがなぜ世界に選ばれるのか、その理由をみてみましょう。
マクロと超高倍率ズームに強い
タムロンの大ブームとなったのは1979年発売の90mmマクロ。
「タムキュー」といわれる接写用レンズですが、ポートレートの美しさが話題になり、プロのカメラマンや愛好家を中心にヒット！
ロングセラーレンズとして現在に至り、90mmマクロ伝説として語り継がれています。
またタムロンは超高倍率ズームの先駆者でもあり、常に新しい技術開発に力を入れ、様々な製品を販売しています。
中でも高性能モデルはプロフェッショナルからも支持されています。
コストパフォーマンスに優れている
純正メーカーのレンズは高価なので、手が届かないカメラファンも少なくありません。
タムロンレンズは、お財布に優しい価格でありながら高性能のレンズが多いことが特徴で、コストパフォーマンスに優れているとして高い人気を誇っています。
また、他メーカーからの交換レンズのOEM製品も手掛け、株式会社デンソーの「2021年度 取引先様感謝の会」では、タムロンの車載用レンズが「信頼証」を受賞。
市場ニーズに合わせた技術を取り込み、高品質な製品を提供しています。
老若男女から愛されるデザイン
洗練された黒一色のデザインは、シンプルで高級感があります。
どんなカメラにも合うデザインとカラーなのでメーカーを選ばず、老若男女から支持されています。
タムロンの製品
写真用レンズ
操作性が良くコンパクト設計が特徴的な写真用レンズ。
監視カメラ用レンズ(産業用製品)
業界に先駆けバリフォーカルレンズを開発。
IRレンズ、メガピクセル対応レンズなど、様々な監視環境に対応するランナップが豊富。
車載用レンズ
精密光学技術と最先端のレンズ製造技術を駆使し、自動車の安全を守る車載カメラ用レンズを提供。
周辺のモニタリングや同乗者検知、白線認識など、さまざまな画像認識機能が搭載されています。
デジタルカメラ用レンズ・ビデオカメラ用レンズ
高画素化に対応する光学レンズユニットのほか、高性能、高画質、軽量コンパクトなビデオカメラ用ズームレンズも製造。
遠赤外線レンズ
蓄積された総合工学メーカーのノウハウを応用した遠赤外線レンズは、光学防振機構（VC）を搭載したレンズ、大口径レンズ、小型レンズなどさまざまな使用環境、設備に幅広く対応。
精密光学デバイス
特殊多層膜を施した薄膜製品やレンズ面の面精度を迅速・精密に検査する機器を開発。
超精密プラスティック成形金型
多様化するニーズへの開発・製造に対応する精密機器および光学機器部品の金型を製造しています。
カメラモジュール
レンズとイメージセンサーを統合させたカメラモジュールには、光学防振機構（VC）が搭載。幅広い用途に対応できるコンパクトさが特徴です。
タムロンが求める人材は？採用情報
タムロンの採用情報の概要や求める人材像について紹介します。
2022年度・新卒採用
| 募集職種 | 光学設計（２名）・電子設計（４名） |
|---|---|
| 初任給(2020年度) | 本社地区 院卒：235,000円 学部卒：219,000円 高専卒：192,200円 工場地区 院卒：214,500円 学部卒：194,500円 高専卒：167,000円 |
| 昇給・賞与 | 昇給年1回､賞与年2回 |
| 勤務時間 | 8:30～17:20 （休憩1時間） |
| 休日・休暇 | 完全週休2日制（土、日、祝） 年間休日130日（所定休日125日+計画年休5日）、年末年始休暇（8日前後）、夏季休暇（9日前後）、有給休暇（初年度10日、2年次15日） |
参照：https://www.tamron.co.jp/recruit/applications/
中途採用
| 募集職種・技術職 | 生産技術・電子設計・ソフトウエア開発・光学設計・光学要素開発・光学薄膜技術開発 |
|---|---|
| 募集職種・事務職 | 海外営業・マーケティング企画・原価管理（製品原価・製造原価・調達原価等、新製品開発にかかるコスト管理業務）・経理（国際税務）・経理（財務会計） |
| 年収・給料 | 前給・経験・能力を考慮し優遇 有価証券報告書で公表している2020年度の平均年収（給与）は658万円で、全国平均年収436万円より高い傾向です。 また、過去5年間の平均年収は678万円となっています。 |
| 勤務時間 | 8:30～17:20（休憩1時間）フレックスタイム制あり |
| 休日・休暇 | 完全週休2日制（土、日、祝） 年間の休日130日（所定休日125日+リフレッシュ休暇5日、年末年始休暇、夏季休暇8日前後）※リフレッシュ休暇は有給休暇の一部で計画的な取得を推奨。但し入社初年度は入社月により1～4日。 |
参照：https://www.tamron.co.jp/recruit/applications/mid_career.html
新卒採用・中途採用共通
| 各種制度 | 退職金制度（退職一時金、確定拠出年金）、財形貯蓄制度、社員持株制度、貸付金制度 |
|---|---|
| 福利厚生 | 各種社会保険完備、交通費全額支給、独身寮、企業内保育所、フィットネスクラブ会員制度 |
| 研修 | 入社前教育、新入社員研修、工場見学、技術基礎講習会、関連部門研修など |
| 自己啓発支援/メンター制度 | 自己啓発支援は通信教育など（講座修了時に受講料を50%補助） |
| キャリアコンサルティング制度 | 要望窓口面談会、自己申告制度など |
就職難易度
難人事部による求める人物像は以下の通り。
- リーダーシップ・・・周囲をうまく巻き込み、目標に向かって引っ張っていける人
- 強い意志・・・困難な業務でも責任をもち、最後までやり遂げられる人
- 傾聴・・・自分の考えを持ちつつ、他人の意見に耳を傾けられる人
- 協調性・・・互いの立場に敬意を払い、協調性をもってチームで仕事ができる人
- 成長意欲・・・周囲の人や出来事から謙虚に学びながら、成長を続けられる
「夢を持ち、チャレンジを続ける」を理念に採用されているため、キャリアプランを明確に自身のスキルをアピールできる人、チャレンジ精神旺盛な人が採用されやすいでしょう。
また、面接は和やかな雰囲気で行われるためリラックスして「自分が会社に貢献できること」を自分の言葉で伝え、面接対策をすると◎
中途採用での専門職採用の難易度は高いスキルが求められるため、新卒採用と比べると高めとなっています。
口コミ・評判
- ワークライフバランスがとれた働き方やスキルアップ制度、スキルによって評価される企業風土が◎
- 社内保育園が充実し子育てママも働きやすい環境が整っているため、女性が働きやすい職場です。
- ミラーレスカメラのニーズが高まる市場において売上が伸び、将来性がある企業であると感じる
企業の取り組み
株式会社タムロンでは、社会貢献や環境保全活動にも力を入れています。
では企業の取り組みをみてみましょう。
SDGs
地球温暖化による気候変動の動向を踏まえ「環境ビジョン2050」を策定。
・脱炭素社会の実現
省エネルギー化や再生可能エネルギー導入の推進
・資源循環社会の実現
廃棄物削減やリサイクル、海洋プラスチック削減への取り組み
水使用量の削減・リサイクル
・自然共生社会の実現
地域社会と連携・協力し、生物多様性の保全
有害化学物質の削減・適正な管理
3R（Reduce・Reuse・Recycle）による資源循環を重視し、持続可能な社会を創造するためSDGsに取り組んでいます。
タムロンフォトコンテスト
タムロンはフォトコンテストを主催し、カメラの魅力をアピールしています。
・タムロンマクロレンズ フォトコンテスト
マクロレンズで撮影した写真が対象。
公式ホームページでは、マクロレンズの世界が楽しめる作品が多数紹介されています。
第17回 タムロンマクロレンズ フォトコンテスト
https://www.tamron.jp/special/contest/macrocon2020/result.html
・タムロン鉄道風景コンテスト
地域の活性化と鉄道文化の振興への貢献のため鉄道をテーマにしたフォトコンテストを開催しています。
カメラ愛好家だけでなく鉄道を愛する方達からの応募が多く、公式ホームページには思い出の鉄道風景やユニークな作品が多数紹介されています。
第13回タムロン鉄道風景コンテスト「私の好きな鉄道風景ベストショット」
hhttps://www.tamron.jp/special/contest/train2020/result.html
スポーツ支援
タムロンはスポーツの普及と振興を目的とした企業活動もさかんに行われています。
「障がい者アスリート支援」では写真を通じてアスリートの活動を伝え写真の力とともに応援しています。
公式ホームページでは、選手の活躍のフォトギャラリーを掲載し、感動の瞬間を伝えています。
障害者アスリート応援サイト
https://www.tamron.co.jp/special/athlete/
フォトギャラリー
https://www.tamron.co.jp/special/athlete/gallery.html
【まとめ】世界光学工業界を前進するタムロン
いかがでしたでしょうか？
タムロン株式会社の事業内容や製品情報、企業活動について紹介しました。
研究開発から企画、設計、生産、販売、サポートまで一貫した事業体制と技術職の知恵と努力から生まれる製品は世界のファンも多くいます。
カメラ業界の伝説として語り継がれる「90mmマクロレンズ」から、万能レンズといわれる「高倍率ズームレンズ」まで、プロのカメラマンから愛好家を魅了する製品を手掛けるタムロン。
あらゆる産業分野で光学技術を活かして創造貢献し、これからもレンズ業界への挑戦が続きます。
