埼玉 職業訓練
2022年04月20日(公開日:2022年4月13日)
就職や転職のときに少しでも有利に進めていくためや今後の可能性を広げるため、キャリアチェンジを成功させるためにと【資格取得】を考える人が多いと思います。
就職・転職に必要な技能を身につけることはとてもよいことですが、資格取得には多かれ少なかれ費用が掛かります。いくら資格取得のためとは言え求職中の痛い出費となりかねません。
そんな時に活用して欲しいのが求職中の人を対象とした公的制度である「職業訓練(ハロートレーニング)」。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で失業者が増えている中でも再就職に必要なスキル・知識を原則無料で学べる職業訓練は是非活用するべきです。
ここでは、職業訓練の種類や職業訓練を受ける方法など埼玉県の職業訓練に関する様々な情報を解説していきます。
職業訓練とは
はじめに職業訓練そのものについて説明します。
職業訓練(公的職業訓練)は「ハロートレーニング」の愛称でも呼ばれており、希望する就職を実現するためやキャリアアップのために必要なスキル・知識を身につけるための公的な制度です。
- キャリアチェンジしたいけれどスキル・知識が足りない
- 離職期間が長く不安がある
- 正社員経験がない
- 就職のために資格を取得したい
職業訓練はこのような悩み・不安を抱える人の早期就職をサポートする場としての役割を担い、最終的には就職に繋げるための訓練という位置づけがあります。
埼玉県内にある7つの訓練施設や埼玉県から委託を受けた民間教育訓練機関、埼玉ポリテクセンターなどで様々な種類の訓練(コース)が行われています。職業訓練は基本的に無料で受講することができますが一部テキスト代等は自己負担となること、”在職者訓練” ”学卒者訓練”は有料となることは注意しましょう。
職業訓練を受講するためには住所地を管轄するハローワークで職業相談(※求職票の提出)を受け手続きを進めていく必要があります。
職業訓練の種類
「希望する就職を実現するため」「キャリアアップのため」などを目的に行われる職業訓練ですが、職業訓練には幾つか種類がありそれぞれ対象者が異なります。
- 求職者支援訓練:雇用保険を受給していない人を対象に就職に必要な職業スキルや知識を習得するための訓練(訓練期間:2ヶ月~6ヶ月)
- 公共職業訓練:雇用保険受給者を対象に就職に必要な職業スキルや知識を習得するための訓練(訓練期間:2ヶ月~2年)
- 在職者訓練‥中小企業に勤める人を対象に業務に必要な専門的知識・技能・技術を向上させる訓練(訓練期間:2~5日)※有料
- 学卒者訓練:中学・高校卒業者、専門課程修了者などを対象に就職に必要な職業スキルや知識の習得(訓練期間:1~2年)※有料
- 障害者訓練:障害のある方への状況に配慮した訓練(訓練期間:1ヶ月未満)
ここでは、ハローワークで求職活動を行っている人が主に受講する「求職者支援訓練」と「公共職業訓練」についてを詳しく解説します。
(図)埼玉労働局「ハロートレーニングって何?」
【求職者支援訓練】
雇用保険を受給できない人(受給が終わってしまった人)を対象に職業訓練と就職支援を実施する制度です。
基本的には無料(※テキスト代は自己負担、一部訓練の受講は有料)で受講することが可能で、受講中及び受講終了後の約3ヶ月間はハローワークが中心となり就職活動のサポートをしてくれます。
また、一定要件を満たしていれば月10万円の職業訓練受講給付金を受給しながら職業訓練を受けることが出来ます。
令和2年度は全国で2万人以上が求職者支援訓練を受講しました。
訓練受講対象者
- ハローワークに求職の申込みをしている人
- 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でない人
- 労働の意思と能力がある人
- ハローワークが職業訓練などの支援が必要と認めた人
※在職中の人、短時間就労・短期就労を希望している人、公的職業訓練の受講終了後1年未満の人は対象外
職業訓練受講給付金の要件
① 雇用保険被保険者ではない、また雇用保険の失業給付を受給できない
※引用:埼玉労働局 https://jsite.mhlw.go.jp/saitama-roudoukyoku/content/contents/000866329.pdf
② 本人前月収入が月8万円以下(令和3年9月末まで特例により月12万円以の場合あり)
③ 世帯全体の収入が月25万円以下
④ 世帯全体の金融資産が300万円以下
⑤ 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
⑥ 全ての訓練実施日に出席(やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上の出席)
⑦ 訓練期間中~終了後、定期的にハローワークに来所し職業相談をする
⑧ 同世帯に同時にこの給付金を受給して訓練を受ける方がいない
⑨ 既にこの給付金を受給した場合、前回の受給から6年以上経過
⑩ 過去3年以内に偽りその他不正の行為により特定の給付金の支給を
受けたことがない
受講までの流れ
1.ハローワークで求職申込みを行い求職者支援訓練の受講相談をする。職業訓練受講給付金の希望者はこの時点で申し出る
2.受講コースを決め受講申込書などの必要書類を受け取る
3.ハローワークの受付印が押された「受講申込書」の交付を受ける※交付には複数回の職業相談が必要
4.受講申込書の提出
5.訓練実施機関が実施する面接や筆記試験などの選考を受ける
6.選考結果の通知が届く
7.選考に合格した人はハローワークで「就職支援計画書」の交付を受け訓練スタートとなります
求職者支援訓練の内容(コース)
≪基礎コース 訓練期間:2ヶ月~4ヶ月≫
職業能力開発講習(1ヶ月) | + | 職業スキル科目(1ヶ月~3ヶ月) |
・ビジネステクニック ・ビジネスヒューマン ・就職活動計画 ・職業生活設計 | ・ビジネススキルパソコン基礎科 など ※短期間で習得できる学科や実技 |
ビジネスマナーからコミュニケーションスキルを身につけること、就職活動方法、自己分析などを職業能力開発講習を通して学べるので「自分に向いている仕事が分からない」「仕事をしていくことに不安を感じている」このような人にもおすすめです。
≪実践コース 訓練期間:2~6ヶ月≫
基礎的能力に加え、特定の仕事に必要な実践的能力の習得を目指すコースです。
(コース例)
- Webデザイナー養成科
- 宅建スキル養成科
- ビューティーアドバイザー(化粧品販売員)養成科
- 不動産ビジネスワーク養成科
- 基本から学べるOA事務(表計算応用)養成科
- インテリアデザインCAD科 など
基礎コース/実践コースともに埼玉労働局HP内にある
『募集中のハロートレーニング(求職者支援訓練)
https://jsite.mhlw.go.jp/saitama-roudoukyoku/news_topics/event/event300920_00002.html』
から募集コース一覧を見ることが出来るのでチェックしてみてはいかがでしょうか。
【公共職業訓練】
雇用保険を受給している人を対象に就職に必要な知識や技能を習得するための職業訓練を実施する制度です。
埼玉県が実施している職業訓練「県立高等技術専門校での職業訓練」「委託訓練」とポリテクセンター埼玉が実施する職業訓練と大きく3つに分けられます。
公共職業訓練の受講料も基本的に無料ですがテキスト代・資格試験受験料・実習着など自己負担となるものもあり、「県立高等技術専門校での職業訓練」の2年コース・1年コースでは入校試験手数料:2,200円/授業料:年額118,800円(令和3年度)が必要となります。
「県立高等技術専門校での職業訓練」「委託訓練」「ポリテクセンター埼玉」それぞれの職業訓練の内容を詳しく解説します。
県立高等技術専門校での職業訓練
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0811/kgs/index.html
学校を卒業後に就職を目指している人や離転職者を対象に実技を中心とした職業訓練を実施しています。
訓練時間は月曜日から金曜日の8時45分~16時30分(※土・日曜日・祝日は休校)。約2~3週間程度の夏季・冬季休みがあります。
職業訓練施設
- 中央高等技術専門校(上尾市)
- 川口高等技術専門校(川口市)
- 川越高等技術専門校(川越市)
- 熊谷高等技術専門校(熊谷市)
- 熊谷高等技術専門校秩父分校(秩父市)
- 春日部高等技術専門校(春日部市)
- 職業能力開発センター(さいたま市北区)
訓練コース、訓練科
【2年コース】※授業料などが必要
入校時期:4月/対象者:概ね30歳まで/訓練科:機械制御システム科、情報制御システム科、自動車整備科、建築科、空調システム科、情報処理科
【1年コース】※授業料などが必要
入校時期:4月/対象者:年齢問わず/訓練科:金属加工科、電気工事科、電気設備管理科、木工工芸科
【短期コース】
- 介護サービス科(6ヶ月)‥入校時期:4月・10月/対象者:年齢問わず
- ビル管理科(6ヶ月)‥入校時期:4月・7月・10月・1月/対象者:年齢問わず
- 機械科/デュアルシステム(1年)‥入校時期:4月・10月/対象者:概ね55歳未満
※短期コースにはこの他に知的障害者向け、精神障害者・発達障害者向けの訓練科が設けられています。
入校までの流れ
1.ハローワークや職業能力開発センター、各高等技術専門校などで配布している入校願書を入手する
2.必要事項の記入(写真2枚、2,200円分の埼玉県収入証紙が必要 ※短期コースの場合は収入証紙は不要)
3.入校願書の提出(※推薦選考の場合は在校している高等学校で調査書を作成してもらい入校願書と一緒に調査書も提出する)
4.入校試験の受験
5.合格発表
◎県立高等技術専門校に入校するためには面接試験や筆記試験などの選考試験があり、令和元年度の合格倍率は訓練科により異なりますが推薦選考で1.0~2.0倍、一次募集で1.0~1.8倍となっています。
県立高等技術専門校での職業訓練は充分な期間を設けきめ細かい指導がされるため、高い資格取得率と高い就職率に繋がっています。
委託訓練
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0811/itaku/index.html
埼玉県内各地の民間教育訓練機関に委託して実施されている職業訓練です。
委託訓練には大きく分け【短期育成コース(2ヶ月~6ヶ月が中心)】と【長期育成コース(2年間訓練)】の2つがあります。
【短期育成コース(訓練期間:6ヶ月以内)】
訓練時間は月曜日から金曜日の9時頃から16時30分頃まで(※土曜日・日曜日・祝日・年末年始は休み)。
職業訓練の他、就職支援(面接指導・求人情報提供など)もカリキュラムとして含まれています。受講料は無料ですがテキスト代・資格試験受験料などは自己負担です。
応募資格
- ハローワークに求職申込みをしている
- 公共職業安定所長の受講指示又は受講推薦が得られる
- 訓練開始日に就職していない
- 訓練開始日前の1年以内に「公共職業訓練」又は求職者支援制度の「実践コース」を受講していない
※年齢、性別の制限なし
訓練科目
- 介護初任者
- 介護実務者
- 医療事務
- 簿記会計
- 一般事務
- IT基礎
- IT応用
- IT専門
- 建築CADマスター など
講座の種類
短期育成コースの講座にはハローワークに求職登録したした人であれば誰でも応募できる「一般講座」の他にも、母子家庭・父子家庭や自立支援プログラム対象の生活保護受給者の人などが優先的に受講できる「ひとり親家庭等応援講座」、教育訓練施設内での講義に加え企業などでの約1ヶ月の実習を組み合わせた「企業実習付講座」、訓練時間が短く託児サービス付で子育て・介護などと両立がしやすい「短時間講座」も用意されています。
受講までの流れ
1.最寄りのハローワークで職業相談を受ける(求職票の提出)
2.施設見学会への参加 ※任意
3.ハローワークや市町村などで配布している入校願書を記入
4.ハローワークで募集期間内に手続を行う(入校願書の確認を受け受付印を押印してもらう)
5.入校願書を提出期限内に埼玉県立職業能力開発センターへ提出
6.郵便で受講可否の連絡が来る
7.入校説明会への参加 ※欠席すると入校できない
8.入校
◎短期育成コースの”介護分野”の職業訓練は毎月県内各地で開講されており、受講後の就職率は80%と高い結果を残しています。未経験者歓迎で年齢制限もないのでチャレンジしやすい環境が整っています。
【長期育成コース(訓練期間:2年間)】
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0810/itaku/documents/documents/tyoukikoudo.html
長期高度人材育成コース(2年間訓練)は各学校の空き定員を利用して、一般の学生と訓練生が一緒に学ぶ形式の講座となっています。各学校では訓練期間中に就職支援としてキャリアコンサルティング、面接対策講座の実施、就職相談会、求人情報の提供などが行われます。
訓練日時は毎年4月開講のみで原則月曜日から金曜日の昼間に実施。※各学校により異なるため事前にカリキュラム概要を確認
受講料は無料ですが、テキスト代・学校行事等にかかる費用・検定試験、模擬試験の費用・補講、再試験、追試験にかかる費用など自己負担となるものが多いことを頭に入れておきましょう。自己負担経費等は決定次第知ることが可能です。
◆その他注意事項
- 休学や留年の制度はなく、2年間で全ての訓練が修了
- 修了が見込めない場合(進級試験不合格、単位不足など)でも受講の継続は不可
- やむを得ない場合を除き訓練は100%受講が原則(欠席不可)
- 受講するコース変更(転校、転科)はできない
- 訓練計画に沿わず個人で国家試験を受験し合格した場合は訓練の継続はできず退校
- 授業態度が悪い、職員の指示に従わない、遅刻・欠席・早退が多い場合などは退校の可能性あり
◆職業訓練期間中の支援
- 雇用保険受給資格者‥雇用保険の失業給付(基本手当、受講手当[40日を限度]、通所手当)の支給が受けられる
- 雇用保険を受給できない人‥職業訓練受講給付金(職業訓練受講手当、通所手当、寄宿手当)の支給が受けられる
※詳しくは最寄りのハローワークに問い合わせてください。
募集期間、選考試験、選考結果
毎年4月開講のため長期育成コースの募集期間は前年の12月中旬~2月中旬頃までとなります。最寄りのハローワークでの受付が必要です。
(令和3年度例)令和2年12月21日(月曜日)から令和3年2月12日(金曜日)必着
3月初め頃に各学校の指定する日(半日程度)に筆記試験及び面接試験の選考試験を行います。※学校により実技試験があることも
3月中旬までに受験者全員に郵送で選考結果が通知されます。
応募資格
- 高卒以上
- ハローワークに求職申込みをしていて、公共職業安定所長の受講指示又は受講推薦が得られる、訓練開始日に就職していない人
- 国家資格などを習得し正社員就職を希望している
- 訓練コースの修了、対象資格などの取得に向けた明確な意思がある
- 訓練開始日前の1年以内に「公共職業訓練」又は求職者支援制度の「求職者支援訓練実践コース」を受講していない
- 訓練期間が1年以上の公共職業訓練(委託訓練)を受講していない
- ハローワークでの職業相談でジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングを受け、訓練の受講が必要と認められた人
- 直近の就業形態が非正規労働者、不安定就労の期間が長い、または出産・育児などで長期間離職をしていた女性である概ね55歳未満
※介護福祉士養成、保育士養成講座は除く
講座の分野
- 介護福祉士養成
- 保育士養成
- IT技術者養成
- 調理師養成
- パティシエ養成
- 医療事務員養成 など
ポリテクセンター埼玉
https://www3.jeed.go.jp/saitama/poly/
厚生労働省管轄の独立行政法人が設置・運営している公共職業訓練施設であるポリテクセンター埼玉(正式名称:埼玉職業能力開発促進センター)では、求職者の早期再就職を支援するためにものづくり分野に関する職業訓練を実施しています。
受講料は無料ですがテキスト代・実習着等は自己負担となります。
ポリテクセンター埼玉で実施される訓練は【標準コース(6ヶ月間)】【企業実習付コース(7ヶ月間)】【導入訓練付コース(7ヶ月間)】があり、訓練期間・時間は月曜日から金曜日の9:05~15:15(昼休み11:45~12:30)です。
◆所在地:埼玉県さいたま市緑区原山2-18-8 ※JR浦和駅など最寄り駅から路線バスあり
受講対象者
- ハローワークで求職申込みをしている
- 技能、技術を身につけ再就職を目指している
- 原則、受講開始日から遡り1年以内に公共職業訓練または求職者支援訓練(実践コース)を受講していない
受講要件
- 訓練コースに関連した職種への再就職を目指している人
- 受講熱意がある人
- 必要最低限の基礎学力がある人
- 訓練コースを最後まで修了できる見込みのある人
訓練コース
- 溶接クラフト科
- デジタルものづくり技術科
- 機械・メンテナンス科(企業実習付コース)
- CAD・NC技術科
- 設備メンテナンス科
- 電気設備技術科(企業実習付コース)
- 組み込みloT技術科
- 組み込みものづくり科
- ICTエンジニア科(企業実習付コース)
- ICTエンジニア科(導入訓練付コース)
講座の種類
【標準コース(6ヶ月間)】
就職に必要な技能・技術・知識を6ヶ月間で習得をめざす
【企業実習付コース(7ヶ月間)】
正式名称は短期デュアルコース。概ね55歳未満が対象。初めの1ヶ月目は導入訓練を行い、訓練の後半に約1ヶ月間の企業実習が含まれている。実習中の事故や損害賠償責任に備え5,350円の職業訓練生総合保険煮加入する必要がある
【導入訓練付コース(7ヶ月間)】
初めの1ヶ月目に行う訓練であり、社会人として仕事を行う上で必要な対人スキルや自己理解、職業意識、就職活動の知識などを学ぶ。※企業実習付コース、導入訓練付コースが該当
通所中の支援
(ハローワークの「受講指示」または「支援指示」を受けて訓練を受講する場合)
- 雇用保険受給資格者‥「基本手当」「受講手当」「通所手当」の支給
- 雇用保険を受給できない人‥「職業訓練受講手当」「通所手当」「寄宿手当」の支給 ※一定要件あり
受講までの流れ
1.最寄りのハローワークで求職申込みをして、職業相談を受けた後に受講コースを選択する
2.入所願書及び証明写真1枚をハローワークに提出。手続き後に受験票を受け取る
3.入所選考(筆記問題、面接、入所願書など)を受ける ※選考日当日の遅刻は受験不可
4.合否発表
5.合格した人は所定の期日までに書類の提出をして入所手続きをする
◎公共職業訓練の就職率は83.1%(令和元年度実績)と非常に高い結果となっています。訓練だけでなく就職支援コーナーや就職支援アドバイザーへの相談も可能であることも高い就職率に繋がっているのではないでしょうか。そして、ポリテクセンター埼玉での実践的な訓練を有意義と感じている修了生が多くいることが特徴的です。
コースごとの倍率は令和元年度実績で0.96倍~3.42倍と開きがあり、中でも「ICTエンジニア科(導入訓練付コース)」や「組み込みloT技術科」の人気が高くあります。
コロナ禍で期待が高まる職業訓練
埼玉県の職業訓練について解説しましたが、求職中の方にとっては興味深い内容と感じていただけたのではないでしょうか?
「職業訓練」という言葉は知っていても実際にどのようなことを実施しているのかまでは知らない人も多いと思います。いざという時のための備えとしてこのような職業訓練の内容について知っておくことは大切です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により解雇や雇い止めに遭い失業してしまった人はもちろんのこと、コロナ禍・コロナ後を見据えた働き方を考えたときの再就職に役立つ知識・スキルを経済的なサポートを受けながら原則無料で身につけられる職業訓練に期待せざるを得ません。