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変幻自在のノウハウ!ゴムの可能性を追求する朝日ラバー

2021年10月07日(公開日:2021年10月7日)

埼玉県さいたま市大宮区に本社をおき、工業用ゴム製品を製造・販売する株式会社朝日ラバー。


様々なゴム製品をお客様のニーズに合わせてカスタマイズし、自動車分野、情報通信分野、スポーツ分野、医療・介護分野など多方面に貢献しています。


今回は、新たな市場の創出や健康をサポートするクオリティの高い製品を生み出す、株式会社朝日ラバーについて紹介します。

朝日ラバーってどんな会社?

出典:株式会社朝日ラバーHPより

会社概要や強みを紹介します。

会社概要

1976年設立より、電子・電気機器などに使われる工業用ゴム製品や医療・衛生用ゴム製品の製造および販売を手掛け1998年9月に上場。


ゴムと異素材を組みまわせた優れた製品の開発と提供、品質の向上を続けニーズにあった製品を生み出しています。

“朝日ラバー” の由来は、「洋上に昇る朝日のごとく発展したい」という思いからですが、五十音順で早くに登場しやすいということも狙って付けられたそうです。

事業内容

朝日ラバーの事業内容は、工業用ゴム製品はじめ医療・衛生用ゴム製品やスポーツ用品の製造・販売など国内外で幅広く手掛けています。


特に自動車関連分野や情報通信関連分野が主力ですが、医療分野におけるゴムの活用にも注力し、ゴム×異素材の様々な製品が開発されています。


連結子会社の株式会社朝日FR研究所において研究開発にも力を入れ、アメリカや中国などにも連結子会社を持ち、工業用ゴム事業をグローバルに展開しています。

また、コロナ禍では新型コロナウイルス対応フェイスシールドを一般社団法人福島県臨床工学技士会に無償提供するなど、私たちの命を守る社会貢献活動にも積極的に取り組まれています。

会社の特徴

朝日ラバーの特徴は、社員一人ひとりの創造性と匠の力によって生み出される信頼の製品です。

社員の自主性を重視し、お客様や社会に役立つ製品や独自製品・開発製品を提供し、これまで培った技術とノウハウ、改善努力によって作り出される製品作りに取り組んでいます。

新しい製品が創造される背景には、社員のヒアリング力に注目!


営業が直接企業を訪問しヒアリングによって新たなニーズを発見、それを持ち帰った技術者とともに解決策を模索。

また、「朝日FR研究所」は本社と福島の工場内(福島研究室、白河研究室)に設置された100%子会社ですが独立した研究機関です。

工場と技術者との密な連携や情報共有、大学との連携によって、日々将来に向けた新しい技術や中長期的なテーマの開発研究を行っています。

このように朝日ラバーでは、社員一人ひとりのスキルを活かしながら、お客様のニーズに応えるクオリティと経済性を大事にし、世界初、業界初の新製品でトップシェアを目指しています。

強み

ゴム×異素材を変幻自在に活かす技術力と製品開発を行う朝日ラバーの強みは、自動車分野、医療分野です。

特に自動車分野ではゴムとLEDを組み合わせ「ASA COLOR(アサカラー) LED」をオリジナルの主力商品として内装照明に使われています。


色と光のコントロール技術や表面改善の技術は材料メーカーと協業して行い、顧客のニーズに対応しています。


ゴムに蛍光体と顔料を混ぜてLEDの色彩をコントロールする技術は、世界でも朝日ラバーならではのノウハウです。

2002年に医療工場として第二福島工場を新設、2017年に白河工場の敷地内に医療・ライフサイエンス分野の製品を生産する白河第二工場を新設。

注射器や点滴などクリーンで安全性の高い生産環境で、ゴム製品を製造し医療分野へも貢献しています。


主に注射器のガスケット(気密性を持たせるための器具)の開発製造に注力し、液漏れなどの医療事故の防止やスムーズに注射できるよう安全性の高い特殊ゴムを開発。


また、複数の薬液を点滴する際に使用される回路製品の製造も行い、私たちの健康を支えています。

企業情報

商号株式会社朝日ラバー(ASAHI RUBBER INC.)
設立1976年6月 (創業:1970年5月)
所在地埼玉県さいたま市大宮区土手町二丁目7 番2
TEL048-650-6051
FAX048-650-5201
従業員数正社員数313名(2021年3月31日時点)
平均年齢38.7歳
平均勤続年数14.1年
拠点工場:福島県白河市(2カ所)、福島県泉崎村(2カ所)
営業所大阪市、名古屋市
業種製造業(工業用ゴム製品の製造・販売)
公式URLhttps://www.asahi-rubber.co.jp/index.html
公式Twitterhttps://twitter.com/AsahiRubber

朝日ラバー製品の情報・特徴

朝日ラバー製品にはどのようなものがあるのでしょうか?
それぞれの製品の特徴をみてみましょう。

オプト製品

ASA COLOR LED(蛍光キャップ付きLED)

青色LEDに、蛍光体を配合したキャップを被せた高品質LEDで、LEDの色と光のばらつきを解消。


10,000色以上のカラーバリエーションがあり、自動車のメーター・カーオーディオの照明用光源やLED照明に採用。


販売開始から17年で売り上げ数18億個突破、国内外自動車メーカー計18社、150車種以上に採用される朝日ラバーの主力製品。

ASA COLOR LENS(透明シリコンレンズ/工学設計受託)

材料メーカーと共同で開発した透明シリコンを業界でいち早く製品化。


耐UVと耐熱性に優れたLED用のシリコンレンズは照明やUV照射器、車載、赤外線センサー、携帯電話用・デジカメ用のフラッシュレンズなど多用的に用いられています。

白色シリコーンインキ

95%以上の高い反射率をもつ、耐熱、耐UV性能に優れた反射塗料。


シリコーン製の白色レジスト材「ASA COLOR RESIST INK」は、半導体産業新聞が選定する、「半導体・オブ・ザ・イヤー2011」の半導体用電子材料部門で優秀賞を受賞。

カラーフィルター

シリコーンゴム製の照明色変換用カラーフィルターは、色抜けが少ない、高耐熱が特徴。


店舗などの一般照明や自動車内装など様々な用途で使用。

ASA COLOR LAMPCAP

シリコーンゴムに着色剤・顔料を配合し、小型電球(ランプ)に被せることで様々な色を出すゴムキャップ。自動車の内装照明の光源向けに採用。

蛍光体シート/蛍光体チューブ

シリコーンゴムに蛍光体を配合した成形品

光拡散キャップ

指向性の強い砲弾型LEDに装着する事で、LEDの光を拡散光に変換する、シリコーンゴム製のキャップ。


電球色や赤青緑など色付きカラーキャップも販売されています。

開発製品

ゴムの柔軟性を活かした発電モジュール「F-TEM」やFPCフィルムとシリコーンゴムを独自の接合技術で複合した「伸縮配線」などが開発製品にあります。


また、撥水性であるシリコーンゴムを当社独自の新技術によって超親水性にした「超親水性シリコーンゴム」は世界初の技術です。

ライフサイエンス

AR超薄膜シリコーンシート

柔軟性と酸素透過性に優れ、細胞培養や医療、分析機器など、様々な用途がある、独自の無溶剤製法で作製した毒性が低い高精度ゴムシート。

医療用ガスケット プレフィルドシリンジ用ガスケット(キャップ)

あらかじめ薬剤が充墳された注射器に使用されるガスケットです。
独自の配合技術で、充填薬剤に応じたゴム素材のカスタマイズにも対応します。

ARチェックバルブ 自然滴下型のチェックバルブ

医療機器の回路や、ライフサイエンス関連器機/器具に組み込まれ、液体の逆流を防止するバルブ(弁)として使用。


ISOクラス7/USクラス10000相当の日本国内のクリーンな生産環境で製造され、医療に使える安全性の高さが特徴。


高圧蒸気滅菌、EOG滅菌、ガンマ線滅菌に対応。

医療用ゴム(その他)

点滴輸液バッグ用ゴム栓、真空採血管ゴム栓、薬液混注ゴム栓など、医療現場で用いられるディスポーザブル商品に使用。


各種法規に準拠し、素材の安全性や医療事故を防止する機能など、厳しい品質基準を満たしています。

その他

卓球ラケット用ラバー

技術力を武器に朝日ラバーでは、高品質の卓球ラケット用ラバーの製造も手掛けています。


球を高速で弾く反発弾性、強烈なスピンをかける高摩擦抵抗などを追及した品質の良さから、世界中の有力選手が同社製品を使用されています。


また、朝日ラバー杯中学生卓球大会や朝日ラバー杯卓球大会を開催し、卓球のボールを寄付するなど地域のスポーツ振興にも協力。

電磁波制御 シリコーンゴム製ファントム

電磁機器作動時の電磁波の放射を測定するための疑似人体「ラバーファントム」
シリコーンゴムと特殊なカーボンナノチューブを主な材料にし、以前のセラミックス製と比較して耐久性に優れています。

サポラス(高分子多孔質体)

通気性・透湿度・衛生性・衝撃吸収性に優れた新しいタイプの発泡体。


各種熱可塑性エラストマー(ソフトタイプ)と各種熱可塑性樹脂(ハードタイプ)のほか、シリコーンゴム製サポラス(シリコーンサポラス)を試作開発中。


射出成形、押出成形どちらにも対応し、ユーザーのニーズに合わせた成形が可能。


介護用ヒッププロテクターやヘッドギア(衝撃吸収)・各種インソール(衝撃吸収)・アーチサポートインソール(衝撃吸収)・水泳用耳栓(防水)などへ応用。

その他

分子接着・接合技術のマイクロ流体デバイスへの応用や自動車のノックセンサーやドアミラーの電動式稼動部分の防水用途などに用いられるOリングなど多種多様な製品を提供しています。

朝日ラバーが求める人材は?採用情報

朝日ラバーの採用情報の概要や求める人材像について紹介します。

2022年度・新卒採用(2022年春に大学、大学院を卒業(終了)見込みの方)

募集職種技術・研究開発、営業
勤務地技術・研究開発:福島県(白河市又は泉崎村の各工場)営業:埼玉県
勤務時間工場:8時30分~17時20分・本社:9時~18時
初任給大学、大学院共通・・・・194,500円
※技術・研究開発は別途20,000円の手当あり
諸手当(2020年実績)通勤、住宅、家族、職務、他
昇給年1回
賞与年2回
休日休暇週休2日(年間123日 ※2020年度実績)
有給、慶弔、育児、介護、他
社会保険健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険
福利厚生従業員持株会、財形貯蓄、独身寮、保養所等提携施設、スポーツ大会、他
子育て支援制度子育て支援を積極的に推進している企業として次世代認定マーク「くるみん」を取得
短時間勤務や多様な働き方を実践し、仕事と子育て等の両立を支援。男女ともに働きやすい職場づくりをしている企業として埼玉県より「多様な働き方実践企業」認定

※現在、中途採用の募集は行っていないそうです。

就職難易度

朝日ラバーの仕事は、自分で考え創造していく仕事ですので責任感が必要です。


新しい製品の開発は大変な部分も多いですが、自身の作った製品が世に出て社会の役に立つというやりがいのある仕事でもあります。


目標や課題と向き合いながら自己成長できる方に向いています。

また、朝日ラバーの採用は面接重視とされています。


マニュアル通りの解答よりも、自分自身の考えを素直に自身の言葉でアピールすることが大切です。


「合同説明会に足を運んで頂いた方や、何かのきっかけで当社を知って頂いた方との縁を大事にしていきたいと考えています」とのことですので、朝日ラバーへの就職を検討している方はぜひチェックしましょう。

口コミ・評判

  • 研究開発に重点を置いているので、自分の手で製品を世に出したい方に向いています。
  • 風通し良く、それぞれの部署が自由に意見を言い合える企業風土です。
  • 大企業なので資格取得支援や社内イベントなどの福利厚生や評価制度が充実し、働きやすい環境が整っています。

朝日ラバー、企業の取り組み

独自の色と光のコントロール技術を生かして様々な分野に貢献する朝日ラバーは、SDGsへも積極的に取り組んでいます。


世界共通の目標であるSDGsのゴール(持続可能な開発のための2030アジェンダ)を基に朝日ラバーは以下のSDGsを目標に掲げています。

健康・福祉

医療・ライフサイエンス分野に独自の技術を活かした製品開発を推進。


従業員の健康維持と安心して仕事ができる環境づくり。


2030年3月までの目標:健康診断受診率100%・健康診断結果後の再検査受診率50%・ストレスチェック受検率100%・年次有給休暇取得日数(平均)15日以上

ジェンダー平等

独自の技術開発や多様化する顧客ニーズに対応するための職場の環境整備。
女性視点での作業改善や休暇取得制度の充実。

エネルギーへのアクセス

地球温暖化対応のための再生可能エネルギーへの整備。
電力調達において温室効果ガス排出を抑制できるインフラを整備中。

包摂的で持続可能な経済成長、雇用

従業員の健康維持と働きがいがもてる環境づくり
2030年3月までの目標:ストレスチェック受検率100%・働きがい度指数73以上・年次有給休暇取得日数(平均)15日以上・離職率3%

強靭なインフラ、工業化・イノベーション

ユーザーのニーズ実現に向けた機能開発や品質改善、従業員の教育や外部との連携を推進。

持続可能な消費と生産

「環境にやさしいものづくり」をスローガンとして、地球環境保全と社会への貢献を目指して活動します。


2030年3月までの目標:CO2削減30%(2013年度基準)・環境負荷物質管理法令違反ゼロ

実施手段の強化と持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップの活性化

大学や研究機関の最先端の知見と当社技術との融合により独自技術の開発に取り組み、持続的な社会の実現に貢献できる製品開発を推進。

【まとめ】社員1人ひとりの匠の力が集結する朝日ラバー

いかがでしたでしょうか?
株式会社朝日ラバーの事業内容や製品情報、企業活動について紹介しました。

ユーザーの声に寄り添い、ニーズをキャッチアップし、弾力性と柔軟性に優れたゴムのように、多種多様なニーズを実現する朝日ラバー。


ゴム×異素材を変幻自在に活かす技術力のノウハウをもち、視野の広い戦略で事業展開しています。


先端技術への対応だけでなく、常に新しい視点をもち新鮮な発想を求めている朝日ラバーの発展は、これからも目が離せません!

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